ドンペイのコラムでござる

[2019年05月号] 俳優 土平ドンペイのコラムでござる

ひとつの時代が終わる…
「 平成 」 何の疑いもなく
この言葉の響きを感じ この時代を生きて来た
1989年 平成の時代が始まった
僕が新年号「平成」を知ったのは新潟県のスキー場だった
日本中、自粛ムードが漂っていた
普段 華やかなスキー場に流れる音楽もなく
シーンと静まりかえった中
リフトの機械音とスキーヤーの滑る音だけが響いていたことを
今でもハッキリ覚えている
あれから30年の歳月が…
昭和が良かったなぁ~と何度も思い返していたが
終わりが近づき振り返ってみると平成時代もかなり感慨深い…
経験のなかった消費税と言うものが導入され
見向きもしなかった1円玉に必要性を感じていた頃
日本では いつまでも続くだろうと思われた好景気だったが
バブルが崩壊し若者は踊りまくった!
それは、阿波踊りでもなく ジャズダンスでもない
お立ち台に乗り扇子を振り回す異様な踊りだった…
海外ではベルリンの壁が崩壊し ソ連が消滅 ロシアが誕生した
街を歩けば昭和に流行したウォークマンで
多くの人が音楽を聴いていたが
この頃からコンパクトになったMDで聴くようになっていた…
腕時計には一世風靡したGショックを付け
ポケットには ポケベル と たまごっち
カラオケでは SAY YESをよく歌った
先の尖った場所を見つけてはタイタニックごっこもした (笑)
昭和時代には人としての生き方を
両親や学校の先生から教えを頂き
平成時代は自分の人生の道筋を
耕し続けた時代だったように思う
職業として俳優になる! 正直 そんな自信もなかった…
ただガムシャラに一生懸命やった結果がうまく転がった
この平成時代に自分が発揮した
俳優として生きて行くためのエネルギーは
後にも先にも人生最高だろう!
そして 新時代 「令和」
自分の夢に向かってガムシャラに耕し続けたところに
ポツリポツリと綺麗な花が咲くでしょう
東京オリンピックや大阪万博など
昭和のデジャブ? 的な感じもあります
華やかなイベントの裏で 日本の未来を考えると
楽しみと不安がありますが
「 平和 」であること!は
切に願うところです (^^)

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